Daft Punk(ダフト・パンク)は何故名曲ばかりなのか

Daft Punk(ダフト・パンク)は何故名曲ばかりなのか?奇妙な自己紹介と音楽について
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2018.05.06 07:16


Daft Punk(ダフト・パンク)の奇妙な自己紹介と音楽について


Daft Punkは知らなくても「One more time」は必ず耳にしたことがあるだろう。大ヒットを記録したこの曲はディスコミュージックのようなまぶしさを持つ未来形の音楽だった。こんなかっこいい曲を作ったのは誰だ。Daft Punkは一気に注目を浴びることになったがその自己紹介は奇妙なものだった。




Daft Punkの正体は誰も知らない


まず世界的ヒット曲を持ちながら彼らは決して素顔を明かさない。彼らは自分たちをロボットであるといい、コンピューターの機材爆発によりDaft Punkのふたりはサイボーグとなり曲を描き続けているという。斬新な自己紹介だ。だがのちに彼らはこの設定に疲れてしまったのか「ただヘルメットをかぶっただけ」とも言っている。ともあれ彼らが未来的な音楽を求め続けたのは間違いないだろう。事実彼らのプロモーションビデオにはあの松本零士のキャラクターが参戦しているではないか。アルバムジャケットまでメーテルのような女性がこちらを見つめる松本零士仕様なのである。このことからも彼らのSF好きが伺える。彼らの曲は王道ハウス・ミュージックともいえるがその節々にどこか近未来のような音を仕込ませる。「Rollin' & Scratchin' 」のような刻みこむビート。Daft Punkの持ち味である。その精密なリズムと波はわれわれの体をコントロールしDaft Punk的未来仮想現実に放り込むようだ。この曲は実際日本のクラブハウスでは大定番の曲として多くのDJに使用されている人気の曲である。Daft Punkのかっこよさとビートの良さがいかに世界的なものかがわかるエピソードともいえるだろう。




Daft Punkはハウステクノ層のみの人気だけでなくロック支持層にも好かれるユニットである。「Robot Rock」という曲ではギターの腕前を披露しており、この刻み込むドラムのようなビートとギター音は紛れもなくロックンロールといえるものであった。彼ら自身Daft Punkを結成する以前はロックバンドの活動を行っておりロックへの造詣が深いことも伺える。




華々しいDaft Punkの曲と活動歴、そして今後は?


名曲「one more time」が発表されたのは2001年。彼らはそのスマッシュヒット以降も精力的に活動を行ってきた。日本でもたびたびCM曲に使用されており彼らの音楽をさらにリミックスするアーティストもいる。その2年後にはアルバム「Discovery」をリリース。この収録曲をすべて使用した映画「インターステラー5555」はカンヌ映画祭で特別に上映された。作画担当はもちろん巨匠、松本零士である。異星人のブルーの肌をしたメーテルのような女性の美しさと彼らの音楽は非常にマッチしており、Daft Punkがビジュアル面でのパフォーマンスにおいても才能を発揮したと絶賛された。ちなみに彼らはアルバム「Human after all」リリース後の2006年に初来日。サマーソニックでヘッドライナーとして参戦し会場を多いに沸かせたこともある。

2013年には「ランダム・アクセス・メモリーズ」を新作アルバムとして約8年ぶりにリリース。この中の収録曲「ゲット・ラッキー」などがグラミー賞を総ナメにするという「事件」が起きた。この事件は2014年グラミー賞授賞式で起きている。Daft Punk出演時になんとソウル系ミュージシャン大御所が一同に会したのだ。その中にはあのスティービー・ワンダーもいたことを忘れてはならない。さすがにアンドロイドであるDaft Punk2人もこのときばかりは白のタキシードに白ヘルメットと正装をして登場。これほどにあらゆるミュージシャンからの祝福を受けたユニットが今まで存在したであろうか。Daft Punkの曲がすべての人々に届いた証拠であった。



2017年にはDaft Punk公式オンラインストアが閉鎖となるという発表があったため、一部のファンの間では解散説も飛び出していたがその心配はまだ早い。何故なら彼らはいつでも音楽活動を続けるアンドロイドであり世界的に愛されているユニットだ。そう簡単には動き出さないであろう。何せ約8年もの時間を経て最高のアルバムをリリースした実績がある。これからも目を離してはならないのだ。


Photo:https://www.facebook.com/pg/daftpunk/photos


Written by 編集部



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