Alison Wonderland（アリソン・ワンダーランド）の快進撃は止まらない。音楽フェスからパーティーまで引っ張りだこのAlison Wonderlandは今となっては世界的にアイコニックなDJの一人となった。
そして、5月12日（土）から13日（日）に開催されるEDC Japan 2018にも出演が決まり、Alison WonderlandのパワフルなDJプレイを待ち遠しいファンたちも多いはず。そこで、改めてAlison Wonderlandがどのような女性DJなのかをチェックして欲しい。
物静かな音楽少女から世界的アイコンへ！
Alison Wonderlandは本名Alexandra Scholler（アレキサンドラ・ショラー）
1986年9月27日のシドニー・オーストラリア生まれ。Forbesでのインタビューでは彼女は、おとなしく控えめな少女だったため、いじめにもあったと語っている。音楽学校に通っていたため、チェロを独学で身に着けたとのこと。そこから音楽への愛着が沸き、チェロ奏者の少女はDJセットが楽器として演奏できると理解したところで、音楽の知見をより広くさせたとも言う。幼少期から音楽に触れてきたという彼女は、クラシックからダンス・ミュージック、ポップ・ミュージックからヒップホップまで、一つのジャンルに縛られずに広く音楽に触れられる環境下にいたのが分かる。彼女が今まで触れてきた音楽は、Alison Wonderlandとしての音楽活動に活かされていると言っても過言ではないだろう。
Alison Wonderlandならではのファッション・ステートメント
キュートな見た目からは驚くほどのダイナミックなDJプレイ。そして、特徴的なオーバーサイズのadidasのTシャツは、Alison Wonderlandとしてのファッション・シンボルとなった。彼女がオーバーサイズのTシャツを着る理由としては「女性（フィメール）DJだから」という偏見を取っ払って、彼女のアーティスト性を観て欲しいというのが大きな理由だそう。彼女自身も、あえて大きめサイズを着ることで男性的な気持ちになりプレイができるらしい。例えば、音楽フェスでも彼女のセットリストは重厚感のあるトラックから始まり、男性目線なラップやトラップ曲で盛り上げ、徐々に女性目線のポップな曲へつなげていく。男性的な激しさと、女性的な繊細さが合いまっている彼女のDJプレイと同様に、自然と両方の特徴をとらえたファッションになったのだろう。
未だに男性優位なDJ世界では、女性DJとしての女らしさを強調するより、男性DJと似たような服装で、一DJとして、一トラックメイカーとしてのAlison Wonderlandという姿で見て欲しいステートメントなのかもしれない。
『Run』から見る、シンプルだけどパワフルなサウンドとエモーショナルな歌詞
Alison Wonderlandを一気に今の知名度と成り立たせたのは、2015年に放ったデビューアルバムの『Run』だろう。USのElectronic Billboardチャートでは初登場1位を取った快挙となった。
Alison Wonderlandの曲調でもあるポップとトラップの融合と一緒に奏でられるのは、彼女のエモーショナルな歌詞。代表曲でもある『Run』や『I Want U』では、ほろ苦かったり、報われないような恋愛関係の中での葛藤が描かれている。そしてミュージックビデオでもその雰囲気を映し出すかのように、ダークだけど感情的な一面が語られている。歌も彼女自身が担当しているのもあり、チャーミングな見た目とは裏腹に、重厚感ある音とハスキーな声で歌われる女性目線からの感情的なリリックから、揺さぶられる女性ファンたちも多いだろう。
ストリップクラブで大成功した『Run』リリースパーティー
Photos:https://twitter.com/astralwerks/status/763765638573748224
Alison Wonderlandのデビューアルバム『Run』のリリース記念の企画でストリップクラブでのパーティーを開催した。15人以上のストリッパーと一緒に、クラブとストリップで盛況だったよう。このように、彼女ならではの、枠にとらわれないセンスが光る企画が、今でも多くのファンたちを魅了し続けている。
Alison Wonderlandのジャンルレスな音楽活動
今後の活動として、Alison Wonderlandはどのようにしていくのだろうか。2018年2月にシングル曲『Church』もリリースし、現在は世界中のダンス・ミュージックフェスに出演予定と多忙なスケジュール。
トラップとポップを融合させ彗星のごとく現れたAlison Wonderlandのデビューだったが、今後の彼女がどのように音楽の枠を取っ払ってくれるのだろうかが楽しみである。彼女のルーツをたどれば、少女時代から培ってきたジャンルレスな音楽センスから、「自分の好きな音楽をかける事」が核心にあるのが分かる。そのため、今後も彼女のジャンルレスなDJとして、活躍が期待されるだろう。
Alison Wonderlandを今すぐにでも体感してみたいなら、block.fmでもミックスも公開されているのをチェック！EDC Japan 2018までの予習にもピッタリなので必聴。
MIX BLOCK - Alison Wonderland
https://block.fm/djs/alison_wonderland
参考：
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Written by 編集部