強盗や殺人の罪に問われ、昨年11月にFBI連邦捜査局によって逮捕された1996年生まれのラッパー6ix9ine(シックスナイン)。終身刑、最短でも47年の懲役の可能性があると報じられていた彼だが、ここにきて減刑となる可能性が出てきたようだ。
全米一のお騒がせラッパー、Tekashi 6ix9ineが遂に逮捕! 終身刑の可能性も
捜査報告によると、6ix9ineは2018年に起きた強盗、銃撃、殺人事件への関与を認めており捜査に対して協力的な態度を示しているという。判決は来年の1月23日に言い渡される予定で、それまでの6ix9ineの姿勢が彼の懲役に大きく影響していくだろう。
逮捕当時は強盗と銃器犯罪に対して関与していないとして、無罪の嘆願書を提出していた6ix9ineではあるが、連邦当局によると現在9件の事件で自らの関与を認めており、その協力的な態度が今後の捜査にとって協力的な証人となるだろうとしている。
6ix9ineは証人としての協力の中で、昨年6月にニューヨークで起きたシカゴ出身の人気ラッパー、チーフ・キーフ(Chief Keef)が銃撃された事件において、当時自身のクルーのメンバーであったKintea "Kooda B" McKenzieが実行犯であり、自身も関与していたことを証言。この事件では当初からチーフ・キーフと激しいビーフ関係にあった6ix9ineが関わっていると噂されていた。
所属するギャングチーム「Nine Trey Bloods」とは2017年の秋頃に出会ったとも証言している6ix9ine。この時期はちょうど彼のヒット曲「Gummo」のMV撮影が行われたのと並ぶタイミング。MVの中には赤いバンダナを巻いたメンバーがいてもおかしくない。そしてギャングチームの一員としても「銃撃や強盗、麻薬の密売を行なっていた」と証言してしまっているのだ!
ギャング犯罪まで明らかにしてしまった6ix9ine。犯罪組織の密告は報復されるというのは彼らの常識だ。自身も麻薬と銃の違法所持により服役していたラッパーのブージー・バッドアズ(Boosie Badazz)はInstagramで「釈放されたら1ヶ月以内に殺されるだろう」と忠告している。
6ix9ineの証言によってギャングメンバーの逮捕に繋がるかもしれないと判断した検察は彼の罪が軽くなるだろうと話すが、同時に暗殺などの報復措置から守るために証人保護プログラムが適用されるだろうとも言われている。
6ix9ine改め、”Snitch(告げ口)9ine”と御大スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)にまで言われてしまった6ix9ine。事件の事で捜査に協力し、仲間を売ることはご法度とされている業界の中で復帰できる可能性は極めて低いだろう。新曲の制作にも取り組んでいるというが獄中ラッパーとして何を語るのか、気になるところだ。
written by BsideNews
source:
https://www.complex.com/music/2019/02/6ix9ine-witness-protection
https://www.complex.com/music/2019/02/tekashi-6ix9ine-guilty-plea-made-public